角ばった遊び心溢れる異形の"AIR MAX 90"がパリのランウェイで登場!
1990年に"TINKER HATFIELD(ティンカー・ハットフィールド)"が手掛けた"AIR MAX 90(エアマックス 90)"は、発売当時は"AIR MAX III(エアマックス 3)"として知られた、エアマックス史に残るマスターピースである。前作から受け継いだビジブルエアをさらに視覚的に強調するため、ミッドソールのエアウィンドウ周辺にウェッジ状のTPUパーツを配置。アイステイやヒールにもプラスチックパーツを重ね、ランニングシューズでありながらスピード感とハイテク感を強く打ち出した。オリジナルカラーのインフラレッドが象徴するように、機能を隠すのではなく、あえて目立たせることでデザインへ昇華した一足として、現在もストリートの定番に君臨している。
その完成された丸みあるシルエットを、パリファッションウィークの場で大胆に変形させたコンセプトが姿を見せた。ファッションウィークは、完成品を披露するだけでなく、ブランドが次の時代のプロポーションや素材感を先取りして示す実験の場でもある。近年の"NIKE(ナイキ)"は、ランウェイやショーケースを通じて、スポーツの機能美をファッションの文脈へ押し広げてきた。その流れを象徴するのが、"MARTINE ROSE(マーティン・ローズ)"との"SHOX MR4(ショックス MR4)"である。2000年に登場した"SHOX R4"のヒールコラムを残しながら、トゥをロングノーズの革靴のように鋭く伸ばし、スクエアな表情へと再解釈。スポーツシューズとフォーマルシューズの緊張感をぶつけることで、スニーカーの常識を揺さぶった。
今回の"AIR MAX 90 SQUARE TOE(エアマックス 90 スクエアトゥ)"も、その系譜に連なる実験的なアプローチと言える。最大の変化は、AM90らしい丸いトゥボックスをフラットで鋭いスクエア型へ置き換えたこと。アッパーは通常よりも低く、広く見えるバランスへ整えられ、トゥからアイステイ、マッドガード、サイドパネルにかけて角張ったラインを重ねている。スウッシュも通常の流線形から矢印のようなシャープなグラフィックへ変化し、ソールのラインもポリゴンのように処理。オリジナルのレイヤード構造やビジブルエアの存在感を残しながら、全体をデジタル上のローポリ表現のような硬質なムードへと変えている。
サンプルカラーには、視線を一気に奪うボルトを採用。アッパーからシューレース、ソールまでを鮮烈なグリーンで包み込み、スクエアトゥの異質さをさらに際立たせている。ホワイトのパイピングのようなラインが輪郭を強調し、AM90本来のパネル構成をかろうじて読み取らせながら、見慣れた名作をまったく別の存在へと変貌させた。クラシックの復刻やカラー替えではなく、完成されたアイコンの形そのものを揺さぶる、ナイキらしい挑戦的な一足となりそうだ。
海外では2027年春に発売予定。価格は未定。日本国内での展開は未定。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。
Item Detail
ナイキ エアマックス 90 スクエアトゥ
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