空気の力をシューズの機能へと変えてきた"REEBOK(リーボック)"。アッパーに空気を送り込み、足を包むフィット感を調整する"PUMP(ポンプ)"に対し、足裏のクッショニングを担うのが"DMX(DMX)"である。ミッドソール内部でつながった空気室の間を、荷重に応じて空気が移動する仕組み。かかとで着地し、前足部へ体重を移して蹴り出す、一歩の中の動きに合わせてクッションが働く。足を動かすこと自体が、内部の空気を動かすきっかけになるという発想である。その技術をトレイルスタイルに取り入れた新型、"TRAILZILLO DMX(トレイルジロ DMX)"に、グレーを基調とした一足が登場した。
今作のミッドソールに搭載されるのは、"DMX COMFORT+ DYNAMIC AIR CUSHIONING"。日常の歩行にも生かされてきた流動するエアのクッション性を、厚みのあるソールの内側に組み込んでいる。一方、地面を捉える役割を担うのが、再生ゴムを配合した"VIBRAM ECOSTEP(ヴィブラム エコステップ)"のラバーアウトソール。深さ5mmのラグを設け、不整地でのグリップを確保した。足裏への衝撃を和らげるクッションと、接地面の凹凸を捉えるアウトソール。それぞれの機能を組み合わせ、街歩きからアウトドアまでを想定した構成となっている。
アッパーは、アーカイブモデル"ARMADILLO(アルマジロ)"の意匠をもとに再構築。TPR製のケージにTPUオーバーレイを重ね、シューレース周りからソールへ向かう曲線で足の側面を包み込む。目の粗いメッシュと起毛感のあるスウェードをグレーの濃淡で切り替え、その上を走る淡いラインがケージの立体感を際立たせる。つま先のベクターロゴとサイドの小さなパーツにはレッドを差し、無彩色のアッパーにスポーティーな表情を加えた。既に紹介した"ブラック"が全体を一色でまとめていたのに対し、今回はメッシュの網目、スウェードの毛羽、滑らかなケージという素材ごとの違いが分かりやすい。複雑な構造を落ち着いた配色で見せる、トレイルジロらしいデザインとなっている。
日本国内では2026年9月11日にリーボック取扱店にて発売予定。価格は16,500円(税込)。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。
(pic. KINETICS)