90年代の問題作"AIR BAKIN"がローカットへ進化!
1997年、"NIKE(ナイキ)"のバスケットボールカテゴリーから登場した"AIR BAKIN(エア ベイキン)"。炎のようにうねるアッパーパネル、分厚いソール、強烈なカラーブロッキングは、90年代後半のナイキバッシュの攻撃的なスタイルを象徴していた。当初は"DENNIS RODMAN(デニス・ロッドマン)"の着用を想定していたが、契約をめぐる流れで主役は変わり、マイアミ・ヒートの名ポイントガード"TIM HARDAWAY(ティム・ハーダウェイ)"らの足元で存在感を放つことになる。
また、"AIR BAKIN"を語るうえで避けられないのが、ヒールに配された燃えるような"AIR"ロゴをめぐる騒動である。アラビア語の文字に似ているとの指摘を受け、ナイキは市場から回収し、のちに通常の"NIKE AIR"ロゴへ変更して再発売した。この出来事によって、"AIR BAKIN"は90年代バスケットボールシューズの中でも異例のストーリーを背負う一足となった。
一方で、波打つパネルワークと熱を帯びた配色の魅力は失われず、2007年や2014年の復刻、2023年の"SUPREME(シュプリーム)"とのコラボレーションを通じて、カルト的な人気を現代へつないできた。2026年には"VARSITY RED(バーシティレッド)"や"VARSITY ROYAL(バーシティロイヤル)"の復刻も控え、再評価の熱はさらに高まりつつある。
カット版が持つ迫力あるソールラインや波状パネルの印象を残しながら、履き口を低く抑えることで、90年代バッシュらしいボリュームをより軽快なライフスタイル仕様へと変換している。サイドには、グリーンのレザーを格子状にカットしたようなパネルを重ね、その奥からパープルのメッシュを覗かせる構成。ブラックのマッドガードと毛足のあるトゥキャップが足元を引き締め、ピンクのミニスウッシュとタンバッジが鋭いアクセントを添えている。
ローカット化によってオリジナルの炎のような勢いは少し抑えられたが、アッパーの隙間から色を見せるレイヤー構成が新しい表情を生み出している。グリーン、パープル、ブラックの組み合わせは、90年代バスケットボールというよりも"ACG(エーシージー)"のアウトドア感を思わせる配色で、コート由来の攻撃性にトレイルシューズのようなタフさを重ねた。ハイカットの復刻が当時の記憶を呼び戻すものだとすれば、このローは"AIR BAKIN"のDNAを別の角度から日常へ落とし込む実験作と言えそうだ。
海外では2027年春夏シーズンにナイキ取扱店にて発売予定。価格は未定。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。
Item Detail
ナイキ エア ベイキン ロー パープル/グリーン
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